酒処 はちわれ

わたしの お酒のおつまみ

時の贈りもの

11月4日、長い付き合いのとある友人から、素敵な贈りものをいただいた。わたしが日頃から愛用しているANNA SUIのフェイスパウダーと、同じくANNA SUIの上品でかわいらしいケースに入った、夜空のように輝くブルーのアイカラーである。

 

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特にこのアイカラーはかわいらしい。友人とともにお店で選んだのだが、このきらびやかなANNA SUIの世界観を閉じ込めたような小さなケースを見た途端、一目惚れをしてしまった。これから、このアイカラーがわたしの人生に星屑を散りばめてくれるであろう。

 

贈りものを貰うのは、やっぱり嬉しい。

相手が自分のために一生懸命選んでくれたものには心が宿ると思うし、相手のためにものに心を宿すのもまた心が暖まって楽しい。しかし、同時に贈りものをすることはとても難しいことでもある。それに、大前提ではあるが「何を贈るか」を決定するのは本当に難しい。自分のセンスを信じて贈りものを選んだとしても、それが相手の価値観と合致するとは限らないし、そもそもそれ自体が正解なのかは本人に尋ねない限りは知りようがない。そうなっては本末転倒なので、贈りもの選びには答えがない。

 

わたしは、相手とともにお店へ出向き、ものを楽しみ、選び、相手へ手渡すまでが「贈りものを贈る」という作業だと思っている。たとえどんなに上等なジュエリーでも、自分一人で勝手に選んだのでは、相手の人格が透明化されてしまっているし、大抵の場合、心の根底には「こんなに良いものを選んでやったぜ」というエゴが貼りついているものだ。その確たる自信を押し付けられると、相手は「こんなに良いものをありがとう」と言うしかないじゃないか。そんな決まりきった手順を相手に踏ませるのは、贈りもののセンスが無いと言わざるを得ない。

 

理想は、やはりともに贈りものを選びにちょっと足を伸ばしてデパートまで出向き、ハンカチやネクタイの柄、コスメや香水ボトルのかたち、お洋服や文房具の色合いなど、さまざまなものを目で楽しみ、有意義に過ごすのが良い。合間にカフェで休憩でもして、あれが良かった、これが良くなかったなど話し合いながら、ふたりで(ふたりとは言わず何人でも)贈りものを決めるのだ。また、贈りものは出来るだけ日用品が良い。例えば、直接身を包んでくれるお洋服やコスメなんかは、身にまとうたびに、ともに選んだ楽しい時間と、相手の真心が伝わってくる。わたしも、このアイカラーを使うたびに友人がわたしに時間を割いてくれたことを思い返しては心が満ちるだろう。

 

贈りものとは、自分のエゴを押し付けるのではなく、ともにものを楽しむことである。そうして時間をかけて選んだものにこそ、真心というものが宿る。人に物を贈るときは、一緒に有意義な時間も贈りたいものである。